今回は、九州の変わった節分の風習についてお伝えいたします。
長崎県壱岐地方では、節分のことを「唐の年取り」と言い、油ものを食べる風習があります。また、沖縄県では「鬼餅(ムーチー)」と呼ばれる餅を、子どもの年齢の数だけ食べます。ムーチーとは、黒糖や紅芋などで味付けをした餅を月桃の葉(九州南部から沖縄県にかけて自生するショウガ科の多年草)に包み、蒸して作った甘い餅のことです。
さらに、ムーチーを食べるだけでなく、餅を炊いた煮汁を「ウネーフカ、フコーウチ(鬼は外、福は内)」と言いながら家の周りにまき、鬼を撃退するという風習があります。