“ソメイヨシノ”は、歴史的には新しい品種で、江戸時代中期から末期に園芸の盛んであった江戸の郊外の染井村(現在の東京都豊島区駒込)で、当時の植木職人が挿し木、接ぎ木で増やし売り出した結果、評判を呼び、明治時代以降に全国に広まったという事です。
実は、売り出しの時に当時の植木職人はこの新しい品種の桜に、日本一の桜の名所である奈良県吉野山にあやかって『吉野桜』と名付けたものの、その後に吉野地方に自生するのは実はヤマザクラで、『吉野桜』とは異なる種であることが判明、このままではヤマザクラと混同される恐れがある事から、明治33年(1900年)に、誕生の地である染井村にちなみ、染井吉野(ソメイヨシノ)と改名されました。